京都の杉並木道 京都府道321号 和束井手線

京都にもあった、杉並木が美しい府道321号線。
以前、杉並木の美しい三重県道39号青山美杉線でも杉並木が出てきたが、京都でも同様の杉並木道が見られるスポットである。
全体的に狭隘な区間が多いが、離合不可なポイントはないため比較的走りやすい道だ。
しかしながら、ガードレールの無いところも多いため、走行の際は注意しよう。

事前調査

例によって大した事前調査はないが、場所情報だけ見ておこう。
始点は京都府の和束町白栖で、京都府道62号線とも接続する。


終点は井手町多賀上ノ浜の国道24号と接続する場所である。

また、府道321号は綺田林道(仮称)でも記載したアスファルトの峠とも接続する。


交通量は少ない方で、探索中もすれ違った車は4台程度だったと記憶している。
京都府調べでも、京都府道62号線から和束町・井手町境の間で24時間に690台、和束町・井手町境から国道24号の間で544台を記録しており、特に多いわけではない。(主要地方道になると24時間に8,000台近く通る)
と言っても600台も通るのかよと驚いているが、兵庫県道601号と同様に体感はもっと少ない。
なお、二項目に分けられているが、いずれも一直線の道であるため、両区間を通過する車両は両方カウントされていると思われ、単に合計した数が総走行車両数ではないと思われる。
仮にそれぞれ別々にカウントされていたとしても1,000台弱であるため、それでも少ない方だと思われる。

かなり交通量の少ない府道だが、それでも交通はあるため、探索の際は注意していきたい。

いざ進軍

府道62号から峠まで


今回も以前に掲載した奈良市道 西傍示線でも登場した自転車野郎の早弁四太郎氏との探索である。
時系列的には以前ではなく初めての同行なのだが、まあいいだろう。
ここは府道62号から結構進んだ場所で、住宅地を抜けた茶畑があるところだ。

ストリートビューだとこの辺り。
ちなみにだが、府道321号は途中までしかストリートビューが通っていない。
一時期通行不可になっていたためその影響だろうか。


久々のヘキサ回収だ。
最近はヘキサが置いていない(気づいてないだけだと思う)府道/県道や、市道ばかり走っていたため撮影機会がなかったのだ。
といっても撮影したは2018年なのだが。


府道321号唯一の分岐点にやってきた。
道幅的に直進したくなる道路なのだが、正解は右折だ。
直進するとよくて府道5号に出るか最悪住宅地の迷路に迷い込むことになる。


分岐点はこんな感じ。
これを見てこっちに行こうと思う人はそうそういないと思うが、府道321号はこっちなのである。
道幅は見ての通り狭いが、離合不可というほどでもないようだ。


奥のカーブを曲がると突然狭くなる。
ここを抜ければまた元に戻るのだが、土地の都合なのかこういった突然一車線になるポイントが多い。
というのも、府道321号の和束町住宅地区間は回廊状に道が作られており、左右には茶畑と住宅が立ち並んでいる。
情報がないためただの憶測にすぎないが、元々あった住居専用道を自動車道として整備したのではなかろうか。


狭隘区間から少し進んだところだ。
この辺りは狭隘ではあるが、離合は可能だろう。


振り返るとこんな感じだ。
山を一つ超えるだけでこうも景色が違うのかと改めて驚かされる。
この写真だけ見れば何もない田舎のように見えるが、ここから降りて府道62号をちょっと降りればローソンがあり、自動車があれば少し走るだけでそれなりの町があったりする。
兵庫県道309号京都府道110号みたいに走行中の不安も感じられなかった。
最悪故障しても歩いて町に出られるし電波も届く。


いざ山間部へ

さあ、ここから住宅地を抜けて峠道へ突入する。
先ほどのポイントからすぐの場所だが、いきなり360度ヘアピンカーブのお出ましだ。
と言っても道幅はかなりあるため相当ロングボディであったり、車高短でない限りは苦労はしないだろう。


間髪入れずに第二ヘアピンカーブだ。
ここは少し狭いためカーブしながらの離合は厳しいかもしれない。
落ち葉などで路面状態も良くないため、二輪車も要注意である。


誂え向きに覗けと言わんばかりにガードレールが途切れているポイントがあるので除いてみた。
さいっこうすぎるっ!!!!!
奥に見える鉄塔が手に取れそうなくらい小さくてかわいい。


撮影中も早弁四太郎氏は着々と徒歩による進軍を続けていた。
さすがにママチャリ(ママチャリというのかわからないが中学生がよく乗るようなやつ)では乗ったまま走るのはきつかったようだ。


再び間髪入れずに第三のヘアピンのお出ましだ。
雨が降ると川となるのか道と排水溝に落ち葉などが綺麗にラインを描いて堆積していた。


だいぶ太陽も傾いてきた。
夜になるまでには帰還したいが、どうだろうか。


左側の木々に隙間があったため覗いてみた。

うおおおおおお!!!

左端に少し人工物が見えるものの、多くは緑と青である。
これが現代の「自然」なのだ。

それにしても結構登ってきたようだ。
坂道とは不思議なもので、人に登った距離を感じさせないのだ。(単に自動二輪だからではないのか)


さて、景色を楽しむのはここまでにして森の中へレッツゴー!
相変わらず上り勾配が続いており、早弁四太郎氏も辛そうであった。


森に入って初の一車線区間である。
例によってここだけ狭くなってるパターンなのだが、何度か通ってるうちにここで睨めっこする四輪自動車を何度も見ている。
奥にも茶畑があるし、作業する際の駐車スペースには気を使いそうだ。


ヘアピンカーブを超えると落ち着くかと思えばまだまだ登る。
どこぞの峠ほどではないが、とにかく勾配がきつい。
先ほどの写真でも分かる通り、ちょっと登っただけであの高さである。


左側には気持ち程度にアスファルトの盛り上がりがあるが、その先はこの通り。
崖というほどでもないが、落ちたらまあ痛いだろうな...。


ここまで登ったところでまた茶畑が出てくる。
茶木は育成条件があるらしく、山間部で栽培することが一般的なようだ。
私も一度茶畑の仕事をさせてもらったことがあるが、そこも山間部で風通しが非常に良い場所だった。

また、「年間降雨量が1300ミリ以上」で、しかも「年間を通じて一定量の降雨」であることも重要な自然条件です。
雨期や乾燥期が続くといった激しい気候ではなく、安定した降雨量が求められます。
その上山間部で、ある程度の寒暖の差も茶葉の育成を助けますが、極端な寒冷地や高温地では茶木は育ちません。
さらに「水はけと風通しがよいこと」も条件で、昔からの茶畑のほとんどが山間部の斜面を利用しているのもこのためです。
古畑園 | お茶の栽培条件・地域紹介より引用

ちなみにここにきてやっと路肩注意の看板が。
遅くねーーー?


同じような景色で書くことがなくなって来た。
頂上一気に飛ばしてもいいが、それをしだすと終点まで飛ばしかねないので写真だけでも置いていきたい。


季節は夏だが、書いてる時期はおよそ2年後の寒い時期であるため、暗くなってくるとやけに寒く感じてしまう。
実際は涼しくもあったが暑かった。

ところで、左側がやけに開けてるのがわかるだろうか。
...見たいよね?


ドーーーーーン!!!
前に覗いたところですら高かったのに気がついたらめちゃくちゃ登っていた。
地平線とまではいかないが、奥の山が平に見えるほど見渡せる。
手を伸ばせば届きそうな気もするが、おそらく見えているのは青山高原付近の山だと思われるのでかなり遠い。
Google Earthで見ると曽爾高原まで見えてる可能性もあってとにかくすっごい絶景ポイントだ。


さて、先に進む前に小休憩も兼ねて周りを見渡しておく。
ここはお察しの通り茶畑で、崖かと思うほどの勾配がある。
写真ではわかりづらいが、徒歩でも苦しいと思しき傾斜が奥の方にストンと消え去っている。
おそらく我々が興味本位でいけば滑り落ちることだろう。
手前に見えているのは農業用モノレールで、摘み取った茶葉を運搬するのに使うのだろう。
おそらくこの勾配は人の運搬にも使われていると思われる。
いや、プロならこの程度何ともないのか・・・?


府道の先はまだまだ勾配が続いている。
さすがに終わりだろうと思ったが、そんな甘くはなかった。
隣でぐったりしてる早弁四太郎氏の姿を思い浮かべる。


さあ休憩はここまでにして続きを急ごう。
ここから風景がガラッと変わってついに杉並木が登場する。
やっと山に入った感があるが、路面状況は悪くなくむしろいいほうだった。


やっと頂上へ到着した。
全体的に二車線分の幅員があるため離合はそれほど苦労はしない。
なぜ片側通行になっていたのか記憶にはもうなかった。


下を覗くと綺麗な一本道が・・・。
そう、今日の目的はここで京都府にもある三重とは違った杉並木道である。


杉並木道へ

目的地まではしばらく走る必要があるためもうしばらく前を向いてみよう。
前を向いた瞬間一車線レベルの道になっていた。
山間部の道は幅員が本当に忙しい。


このヘアピンを超えると・・・


ついに杉並木のお出ましだーーー!!!
写真だと大して綺麗に見えないのが残念だが、現実で見ると五感もあってかかなり綺麗であった。
何度かここは訪れているが、なぜか飽きない。


ちょっとイキった写真も。
今でこそ自賠責切れで税金だけが吸い取られている状態だが、当時は毎日のように走り回っていた。
そろそろ自賠責更新してクランクケース直そうかな。


ちなみに後ろを振り返ると結構クネクネしている。
大体キマる写真はこういう裏事情を隠して撮影するため意外にも全てが伝わることがなかったりする。
やっぱり自分の目で見るのが一番だな!


峠を越えた山間部の平坦路

杉並木道を超えるとすぐに井手町に入る。
下りが続くもののほぼ平坦であるため、結構気持ちよく走ることができる。


和束町白栖とは異なり、こちらは民家が見当たらない。
廃墟すらないため昔からなかったのだろうか。


道中何らかの施設のようなものがいくつも見られるが、その中でもここは奥山田第二隧道とよく似ていた。
今でこそあそこは私有地で工事関係と思しき施設となっているが、それができる前はこんな感じだった。
隧道があっても不思議ではないが、立地的にもおそらくここにはない。


さらに進むとキャンプ施設っぽいものもあった。
民家はないようだが、どうやらこういったレジャー施設が転々と存在するようだった。
使われている雰囲気はあまりなかったが...。


道幅は峠部とは打って変わって二車線分は余裕にあるほど広く、離合は全く苦労しない。
そもそも交通量が少ないため離合する機会もないのだが、こちらはかなり安心して走ることができる。


ここにきてやっと人の香りが感じられた。
写真には撮っていないが、左に民家がいくつかあり、過去に何度か人とすれ違ったことがある。
完全に降りてきた感じがする。


右側は万灯呂山展望台へ繋がる林道があるところで、一部の林道アタッカーには有名なようだ。
私も一度走ったことがあるが、そこまでガレガレでもなく結構楽しかった記憶がある。
生憎探索当時は台風かなにかの影響で通行止めの看板が立っていた。


2車線ほどの広さがあった道も1車線レベルに急変する。
この辺りから川が谷になり始め、横の山は崖へと変貌していく。


砂防堰堤たち

堰堤の知識はあまりないため迂闊なことは言えないのだが、重力式コンクリート砂防堰堤だろうか?
山道を走るとよく見かけるため、ごく一般的な堰堤なのだろうか。


もうしばらく進むと同じく重力式コンクリート砂防堰堤と思しき堰堤があった。
こちらは先ほどの堰堤よりも小規模で高さもそれほどはなかった。


だからと言って上に立っていいわけではないぞ。
はっきり言って高所恐怖症であるためかなり怖かった。


川の奥を見てみると思いの外高いようだ。
堰堤を背に滑り下りれば怪我なく降りれるとは思うが、濡れるし何より道に戻るのにかなり苦労しそうだ。


堰堤で関止まってる水は結構透き通っていた。
堆積しているゴミが気になるが、水遊びするには十分なほど綺麗だ。
すぐ隣に堰堤という崖があるのが玉に瑕だ。


更に遠いところにも堰堤が...。
治水堰堤ではないため、人が行くことはないとは ながらメンテナンスはどうするのだろうか。
もしかして知らないだけで道があるのか?

地図をみる限りは道らしきものはないのだが...。


山道の終わり

休憩もここまでにしてこの探索に終止符を打とう。
時間的にもそろそろ引き揚げたくなる頃合いだ。


所々改修されたところもあったが、運悪く交通が多かったため一気に飛んで町の直前までやってきた。
ここを越えればあとは田畑や民家と久しぶりのご対面である。


しばらく進んで振り返るってみる。
あの山を簡単に越えて隙間を縫って走ってきたと思うとつくづく道はすごいと思うのと同時に初めてここを通り、道を作ってきた人たちは本当にすごいと心から思う。


本来の府道321号の終点ではないが、道なりにまっすぐ行ったところで終点としよう。
ここをまっすぐ道なりに進むと先ほどの写真の場所へと繋がっている。

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