2019/11/01
仕事の都合で急遽連休ができたため、和歌山ツーリングを決行した。
急なツーリング企画にも関わらず和歌山勢のキョロジイが参戦してくれたのは幸い。
10/25の当日、生憎の雨であったが、午後から晴れる予報だったのでそれを信じて土砂降りの中スタートする。

集合

もともと9時ごろ出発の予定だったが、雨のため様子見で11時まで待機する。
しかしながら雨は止む様子もなく、むしろ強くなる一方。
このままでは予定がズレまくるため、着く頃には止むだろうと推測して見切り発車をすることに決める。

写真を撮る余裕もなく、ひたすら雨に打たれながら大阪府和泉市の道の駅へ到着する。
途中でキョロジイから電話があったものの、携帯そのものをリアボックスに放り込んでいたため気づかず、富田林市のガソリンスタンドで給油中に偶然電話に気づくという失態を犯したもののなんとか予定を擦り合わせての到着だ。
しばらく時間がかかりそうなので道の駅で腹ごしらえを購入してしばし待機する。


しばらくTwitterを見つつ時間を潰してると見覚えのあるカブと共にキョロジイが姿を現す。
相変わらずカブに乗ると様になる男である。


キョロジイの登場だ。
雨が降る中ここまで来てくれたのは本当に感謝しかない。

ちなみにキョロジイは国道480号の原付一種禁止の超ロングトンネルをカブ70で通過しており、さぞ大変だったろう。
私も過去に何度か通過しているが、通行量の少なさとほぼ直線が相まって大体の車は70-80km/hで巡航していることが多い。
実際にこの後にも通行しているが、法定速度(50km/h)で走っているとビタ付され、+10km/hでもビタ付される。
勘弁してほしいものである。


時は飛んで和歌山県紀の川市に入り、カブの給油を行う。
しかしながら広いガソリンスタンドである。
大阪からくると土地の広さと自然の多さに感服する。
私も数ヶ月前までは紀の川市ほどの自然に囲まれた町に住んでいたが、すっかり街の雰囲気に毒されているとつくづく思ってしまう。
仕事の都合上街に住んでいるが、将来的にはこういった自然に囲まれてくらしたいものである。


和歌山県道120号

本来予定していたものとは異なるが、急遽予定を変更して鞆渕(中鞆渕)へ向かう。
いつもならば国道480号から県道3号もしくは国道424号から県道3号に入って向かうのだが、先日の台風19号により国道424号から3号線のルートが通行止めされており、交通量と勾配の関係もあって国道480号から県道3号も断念した。
そこでキョロジイがかつてヤマトのトラックで通ったという県道否、険道である和歌山県道120号を通行することになった。


入り口ですでに嫌な感じをひしひしと感じさせる県道120号だが、この時はまだ県道だ。
しかしながら、山の上はすごい霧のようだが、下はきの字もないのはそれほど気温が高いということなのだろう。
道中はほぼ確実に霧に当たるであろう、気をつけて挑みたい。


ふと撮ったものだが、これは…..違和感がない。
こいつ完全にカブ乗りになってしまったぞ・・・!
レインコートを着ているためなおのこと様になっている。
まるで銀行の営業マンのよう…。


しばらく普通の峠道を登っていると急に霧が出てくる。
予想以上に濃い霧で10mほどしか先が見えない状態になってしまった。
ここは聞いていた以上に険道なのかもしれない。
実はここに来るまでの「普通の峠」も勾配はなかなかのもので、ガードレールを超えると10m以上レベルの高低差がある崖であるため、十分険道であった。
正直「暗峠」よりも肝が冷えた。


ここまでは綺麗なアスファルト舗装だったが、ここにきて足場が悪くなってきた。
ウェット路面に落ち葉、さらにタイヤ交換を怠ったのも相まっていつも以上に慎重に走らなければスリップして崖の奥にさようならである。


坂を登り切ると今度は山の中に突っ込むことになる。
先の台風により足場は最悪の最悪である。
舗装はされているものの、ウェットである上に枝や落ち葉が多く、グリップのグの字も出ない最悪の状況だ。
視界も悪いしタイヤはだめだわの最悪づくしなのにウキウキ写真を撮ってる姿は馬鹿そのものだったろう。


振り返るとこんな感じ。
ここに来るまでもここから先も生きた心地がしなかった。


終着

地獄の険道120号を通過すると県道4号に入り、ただの細い峠道を走行する。
そしてしばらく進むと本日の目的である「Cafe Tomobuchi」へと到着する。
本来は加太に着いているはずだったが、雨で予定が崩れたため急遽こちらに来ることとなった。
いつも和歌山ツーリングの時はこちらで昼食を食べてから神通温泉へ入って帰るというのがパターンとなっており、今回もその流れに添う形となる。
写真は数ヶ月ほど前のものだが、古民家風な建物がカフェとなっており、実家に帰ったような不思議な感覚になる。
毎回お客さんで賑わっていることが多いのだが、今回は雨と時間帯のせいで貸切状態だった。


いつもはランチの時間帯に行くのだが、今回はかなり遅れての到着となったため、トーストとゆずティーを頂いた。

まずはトースト。
私はトーストがあまり好きではないため普段は食べないのだが、ここのトーストは卵の味付けがとても美味しく、野菜も新鮮で非常に美味しかった。
無限に食べられる気がする。
なんだか実家に帰ったような気がした。


トーストと同時にゆずティーも楽しむ。
ゆずの風味と程よい甘さが非常に美味しい。

雰囲気もお伝えできればよかったのだが、生憎写真を撮るのをさぼっていたためこれだけに留める。
毎回来ているが、次もまた来たいと思える素晴らしいカフェであった。


帰路

帰りも同様に険道120号を通って紀の川市へ降る。
帰りは思った以上に暗く、若干霧も残っており、前述した通り路面状況は最悪だったため本当に疲れた。
しかしながら、その苦労を労ってくれるかのように夜景が出迎えてくれた。
酷道や険道は体力が削がれる上に非常に危険な闇も多いが、こういった光の部分もそれを上回るほど我々に見せてくれるのだ。
これだから県道巡りはやめられない。


最後は神通温泉で今日の疲れを流す。
写真は撮っていなかったため、かなり前のものを引っ張ってきた。
時間は20:00弱、閉館は21:00で夕食は20:00がラストオーダーということもあって大急ぎで夕食を注文することになった。


いつも通り天ぷら定食を頼む。
いつもなら風呂上がりに食べて仮眠を取るところだが、時刻は20:30、21:00までに出てくださいと言われていたため大急ぎで風呂に入ることとなった。

風呂から出るとそのままバイクに跨り、寒空の中、夜の大阪へと向かうのだった。